tatsuya marukawa archives.
さようなら、はなんか違う。
今日は大変な1日でした。朝早くからイベントの準備、午後からお通夜。大事な大事な人のお通夜でしたが、どうにも信じられず、結局さようならも言えぬまま。
とてもさようならを言える気持ちにはなれなかった。棺桶の中の彼女を見ても、祭壇に飾られている彼女の笑顔でさえも、これは姉さんじゃない、こんなとこにいるわけがない、そのまま東京へ戻ってきても、まだまだまだまだ半信半疑。
そのうち実感がわいてくるんでしょうか・・・。明日になればまた、ひょっこりとお店に現れてくれそうな気がします。本当に現れてくれたら、どんなに嬉しいか・・・。
今日は大好きなブス子の命日でもあります。今日はゆっくりとブス子の思い出話をする時間もなかったなあ。ごめんね。あとで、夢の中で会おうね、ブス子。
- 2010-08-31 (火) | Comments (0) | Trackbacks (0)
かわいい人。
僕が「東京の姉」と慕う女性がいる。グラフィックデザイナーとしてすでに確立した位置にいる彼女は、ちょうど僕より10歳年上。笑顔も声も素敵な、多くの人に愛されるチャーミングな女性だ。僕は自信満々タイプだと思われがちだが、実はそんなことはない。もうだめかもしれないなあ、などと、よくこの女性に弱音を吐いた。そのたびに彼女は、「何を言ってるの。あなたがしていることはものすごく意味のあることなんだから、絶対続けなきゃだめよ。大丈夫、必ず丸川商店の時代が来るから!」って何度も言ってくれた。
彼女はことあるごとに、東京のショップや他のデザイナーの方々に僕を紹介してくれた。彼女は有名なデザイナーだから、知り合いも多いし、関係者のパーティーも多い。そこに何度も僕を呼んでくれた。忙しいさなか、僕を紹介してまわってくれたし、いろんな所で丸川商店を口コミしてくれていた。結果、実際に多くの取引先を得たし、デザイナー仲間もずいぶん増えた。今の丸川商店があるのは、彼女のおかげがすごく大きい。
一緒に仕事をしたことはないけど、いつかは何かやりたいねえといつも話していた。彼女の手料理もおいしかったし、彼女のデザイン道具や関係書籍もたくさんもらった。東京の自宅近くの川で2匹の捨て猫を拾った彼女と一緒に、里親探しを手伝った。「こんなにかわいい子達を捨てれる気持ちがわからない、大事な大事な命なのに。」と、彼女らしい言葉だ。
大きなデザインイベントには欠くことのできないほどのデザイナーでありながら、決して偉ぶることもなく、誰かに何かを命令することも嫌いな人。常にまわりに気を使って、そんな彼女の周りには笑顔と笑い声がたえない。先日の東京駅でのイベントもすごく喜んでくれた。実際に東京駅まで来てくれて、残念ながら会えなかったけど、「良かったよ~!」と、メールをくれた。
そんな彼女が、ある日ぽつりと、こんなことを言った。
「丸川さんがうらやましいなあ。」
その言葉の意味がよくわからなかった。僕が言うならまだしも、彼女は多くのものを手に入れているのに。
彼女との思い出はほかにもたくさんある。いっぱいいっぱい、ある。本当に大好きな女性だし、尊敬しているし、学ぶべきことがすごく多い。
そんな彼女が、今朝、亡くなった。
若すぎる、悔しすぎる死だ。命に大きいも小さいもない、って、あなたはきっと、そう言うだろうけど、それでも、あなたを失った僕らは、ぽっかりとあいた穴の大きさに、当分、言葉が見つかりそうもありません。もう、「ねえさ~ん」って、甘えることも出来ない・・・。「丸川さんくらい食べてくれると気持ちがいいね。」って、もう言ってもらえない・・・。もっともっと甘えておくんだったかな。もっともっと、姉さんの料理、食べたかったな。悔しいよ、姉さん・・・。
かわいい人。そんなことを言ったら生意気だって怒るかな。あなたのかわいい笑顔、かわいい声、誰も、僕も、一生、忘れることは決してありません。いつも忙しくしてたあなただから、今はゆっくりと、休んでね。
ありきたりだけど、言いたいことはたったひとつ、本当に、本当にありがとう。
ありがとう。
- 2010-08-30 (月) | Comments (0) | Trackbacks (0)
品川出張、本日開店!
本日、エキュート品川でのイベントがスタートしました。昨夜、全ての店舗にシャッターが降りたあと、スタッフ全員でひたすらもくもくと設営。深夜でもやっぱり暑いわ、東京。
さあさあ、どんな出会いがありますか。楽しんでいきましょう。
▼イベント情報はこちら
http://www.marukawashoooten.com/event.html
- 2010-08-30 (月) | Comments (2) | Trackbacks (0)
品川と銀座に出張です。
お久しぶりです。毎日毎日、猛暑猛暑でまいってます。台風まで近づいてきているようで、お盆帰省は大変そう。ここんところ、目がまわる忙しさで、ブログも全然更新できていません。ま、大したこと書いてないので実害はないんですけどね。
さて、イベントのお知らせです。8月30日から2週間、前回の東京駅に続き、今度は品川駅でのイベントを開催します。品川駅は東京駅とは少しお客様の感じが違うらしいので、また新たな出会いにワクワクしております。
そして、品川駅でのイベントと、日程的に少しがぶってしまいますが、9月9日から9月14日の6日間、東京は銀座、松屋銀座さんで開催される「銀座手仕事直売所」にも出展させていただけることになりました!名だたる出展者の中で、新参者の丸川商店ですが、生意気にも、結構なスペースをいただいたりしております。ヨーガンレールさんが運営している「ババグーリ」さんのとなりのブースということで、僕は勝手に、「チーム清澄・オン・ザ・コーナー」と呼んでおりますが、ちょうど角のところに直売所を構えておりますのでよろしく。同時に、「銀座目利き百貨街」も隣のブースで開催されるので、期間中はかなりの人出が予想されますが、なんとかがんばって店頭に立ち続けたいと思います。なんだかずっと、イベントの準備に追われ続けておりますが、くるくる回る目をごまかしながら、スタッフ一同、なんとかがんばっております。
品川駅または銀座へお立ち寄りの際は、ぜひとも会いにきてくださいねん。知らない方も、気軽に声を掛けてください。たとえ僕が、汗だくになっていて近寄りづらくとも、がんばって、勇気を出して、ね。
▼品川エキュートおよび松屋銀座でのイベント情報はこちら
http://www.marukawashoooten.com/event.html
- 2010-08-12 (木) | Comments (0) | Trackbacks (0)
誰かを、暖めうるかもしれない。

東京駅エキュートでのイベント中、僕も時間を見つけては店頭に足を運んだ。店頭では積極的に接客をしていたわけではなく、なるべく、遠めから見てみようと思った。人々はこのイベントの、丸川商店のブースのどのPOPを見て、どのPOPは見ないのか、商品をどのように見て、そして手に取るのか、商品を見ているとき、どんな表情をするのか、実際に購入される方とそうではない方の違いは何か、など、普段なかなか見ることの出来ない光景は、それを見ているだけで百の気づきをもたらしてくれた。この経験は今後の活動に大いに役に立つ。
いつものように、店頭から少し離れた場所で、お客様の様子を見ているとき、中島みゆきの「糸」という曲が頭の中で鳴り続けていた。松阪木綿などは、俗に言う「糸へんの仕事」だ。松阪木綿は、松阪縞と呼ばれる縦縞が特徴と言われている。キリッとしてなんとも粋な縦糸の縞柄を、横糸がしっかりと支えている。そうやって生まれた松阪木綿を見て、人は感動し、おもわず手にとって、長い付き合いになることを予感し、覚悟する。だからこそ松阪木綿を買い求める人達は、口を揃えてこう言う。「一生ものだね」と。特に藍染の木綿は、古くから、防虫効果や傷を癒す効果があるとされている。甲冑の下に藍染の木綿を着るのは、そんな理由もあってのこと。さらに防寒着としても重宝された。現代の松阪木綿を、そうやって使う人は少ないとは思うけど、松阪木綿を手に取って微笑んでくれている人達、そんな光景を見ていたら「糸」を思い出したのだ。古い曲だけど、BankBandがカバーして、それで知った人も多いのではないでしょうか。BankBand以外にも、多くの人がカバーする名曲。今回は、BankBandバージョンにて。
僕らの生み出すプロダクトが、そして松阪木綿が、いつか誰かを暖めて、傷をかばって、そして「しあわせ」を運んでくれたら、いいな。
なぜめぐり逢うのかを 私たちは何も知らない
いつめぐり逢うのかを 私たちはいつも知らない
どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない
なぜ生きてゆくのかを 迷った日の跡のささくれ
夢追いかけ走って ころんだ日の跡のささくれ
こんな糸が なんになるの 心許なくて ふるえてた風の中
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを 人は「仕合わせ」と呼びます
- 2010-06-10 (木) | Comments (0) | Trackbacks (0)
東京駅でのイベントを終えて。
5月24日から2週間、東京駅エキュートでのイベントも無事に終了することができました。自分たちが設定した全体目標も見事にクリア!これもひとえに、お客様、関係者の皆様、スタッフの面々のおかげです。東京駅という、ある種独特な空間で、丸川商店と松阪木綿が本当に受け入れてもらえるのだろうかと、始まる前は不安もありましたが、そんな不安は初日のうちにどこ吹く風。お客様の「素敵!」の言葉や「本当にいい仕事してますねえ」の言葉などをいただいて、本当にこのイベントに参加できて良かったと心から感謝しています。
そして、もうひとつ嬉しかったのは、丸川商店や松阪木綿に関わっている人たちに、心底喜んでもらえたこと。実は、丸川商店を立ち上げ、松阪木綿の復活に取り組もうと決めたときから、そこに関わる全ての人が心から楽しんで、そして幸せになれるようにしよう!と心に誓っていました。今はまだ小さな波だけど、それでも、丸川商店のスタッフや松阪木綿に関わる関係者の方々、さらにイベントに関わってくれたスタッフの方々まで、みんなが笑顔になれたこの東京駅での2週間を終えて、その波がさらに大きくなったと確信しています。
この2週間の間、手がつけられなかった仕事が、イベントが終わった次の日からいきなりどっさりやってきて、すでに余韻を感じている暇はなくなってしまいましたが、これからも、ここに集うみんなの笑顔のために、スタッフ一同、気合いをいれてがんばりやす!いや、ます!
イベント開催中、あるお客様が言われました。「(こういう取り組みをされている)あなたがうらやましい。」と。その言葉は確実に僕の胸を打ちました。もちろん、僕らは僕らの取り組みに誇りを持っていますが、お客様にそう言っていただけると、自分たちがやっていることに、本当に誇りを持っていいんだ、などと改めて思うのです。通りすがりの方、わざわざお越しいただけた方、関係者の皆様、スタッフのみんな、本当にありがとうございました。これからも宜しくお願いします!
- 2010-06-09 (水) | Comments (0) | Trackbacks (0)
今日から後半戦!
東京駅構内エキュートでのイベントも、今日から後半戦です。前半戦となった先週は、自分たちで定めた目標を見事にクリア!松阪木綿の名を初めて知ったというお客様が多い中、非常に多くの方に当店の商品をお買い求めいただきました。改めて、松阪木綿の可能性を確信した僕らは、かつて目指した形がどんどんと実現していくのを強く感じます。さらに昨日、松阪木綿の地元関係者の方々も、わざわざ東京までお越しいただいて、松阪木綿がどのような評価を得ているのか、その様子を実際に見ていただくことができました。後半戦となる今週も、松阪木綿の関係者の方々にお越しいただける予定となっています。
はじめはとても小さな、ひとつぶの水滴だったものが、次第に大きな波紋(水輪)へと広がっていく。その輪がもっともっと大きく、そして確実なものとなるように、まだまだまだまだ、がんばります!
今日も店頭で、お客様の「素敵!」の声を何度も聞けて、ホッと胸を撫で下ろす、良き日でした。
▼イベントの詳細はこちらから。
http://www.marukawashoooten.com/event.html
- 2010-05-31 (月) | Comments (0) | Trackbacks (0)
写真家・石原敦志のコト。
丸川商店の商品写真、松阪木綿の織元の工場や手織りの機織機など、そのすべての写真を撮影してくれているのが、僕が絶対の信頼を置くフォトグラファー、石原敦志。彼の写真の良さは、見た目の美しさや構図の良さだけではない。彼の写真には、そのモノやコトの「奥」がある。裏側ではなく、奥だ。その奥にある息使いも匂いも手触りも出来事も、五感の全部に向けて、彼は奥を込める。僕が彼に撮影をお願いするとき、彼に出す指示は必要最小限でいい。それはきっと、商品を見たときに、現場に着いたときに、すでに彼には、僕と共通の奥行きが見えているからかも知れない。とにかく、何も言わなくても、彼は抜群の奥を撮ってくれる。
デザインに置き換えて言えば、僕の場合、余白の中に奥を込めることが多い。それが伝わるか伝わらないか、もうそれはギャンブルに近いけれど、同じ感性を持った者同士ならば、その心地よさにやられる。そう、石原敦志の写真は、すこぶる心地いいのだ。
そんな彼の作品展が、6月2日(水)からコクテイル書房で開かれる。作品展のタイトルは「gift」。タイトルの真意は会場で目の当たりにするとして、彼の表現する「奥」の心地よさに触れられる絶好の機会になると思う。絶対におすすめです。はてさて、どんなギフトを見せてくれるのか、楽しみです。
フォトグラファー石原敦志作品展「gift」
2010年6月2日(水)~27日(日) 18:00~24:00
(※ 8日・14日・15日・22日は定休日です。)
- 2010-05-27 (木) | Comments (2) | Trackbacks (0)
本日よりスタートです!
ずっと準備に追われていた「エキュート」でのイベントですが、昨日、真夜中の搬入と設営も無事に終わり、いよいよ本日よりスタートです!今日までの苦労が報われる!と思いきや、常に在庫の補充をしていかなければならないので、スタッフは引き続き、気が抜けない毎日です。
さあ、本日より2週間、どんな出会いが待っているでしょうか。東京駅をご利用の際は、必ず!
▼イベントの詳細はこちらから。
http://www.marukawashoooten.com/event.html
- 2010-05-24 (月) | Comments (0) | Trackbacks (0)
東京駅 × 丸川商店
2010年5月24日から2週間、東京駅構内の新しい商業施設「エキュート」にて、新商品とともに、丸川商店が出張です。今回のイベントでは、素敵な新商品も登場しますので、東京駅をご利用の際は、ぜひともお立ち寄りください。たくさんの方に、丸川商店、そして松阪木綿を知っていただける絶好の機会。開催中は、僕も顔を出しますので、もしも見かけたら、気軽にお声をお掛けください!
いやあ~、それにしても思う。確かに不況の波はきついし、イベントの準備はいつも大変だけど、なんでだろう、楽しくて仕方がない!楽しすぎで、幸せすぎで、ワックワクすぎ!東京駅ではどんな出会いがあるだろうか。スタッフ全員で考えたディスプレイは気に入ってもらえるだろうか。僕の仕掛けは成功するだろうか。あれもこれも、大変なんだけど、なんだけど~、ニヤニヤしてしまう。すっごい、あぶない奴みたい。
どこかへ行く人。どこかから帰ってきた人。いろんな人の想いが交差する場所、東京駅。
いまだ知らぬあなたにも、どうかお会いできますように。
あ~、準備は大変。 う~、でも楽しいっ!
▼イベントの詳細はこちらから。
http://www.marukawashoooten.com/event.html
- 2010-05-10 (月) | Comments (0) | Trackbacks (0)
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